ナンバーワン風俗嬢と言われる立場になっても、べつに嬉しくもなかったし自慢にもならない。
「ナンバーワンって一体なんだろう?」ある風俗嬢(兼AV女優)がナンバーワンの無意味さを明確に教えてくれました。
以前勤めていた某イメクラ店では某AV女優が長期間ナンバーワンの座に君臨していました。
とにかく媒体露出がハンパないので彼女の予約は毎日パンク状態。
でもね、一度彼女に入ったお客様は二度と彼女を指名しない。
「AV女優ということを鼻にかけて性格もサービスも最悪だ」という不満を数多くのお客様から直接聞きました。
彼女に入って最悪な思いをしたお客様の中には
「こんな店、二度と来るか!」という方もいらっしゃったと思いますが、
実際には
「あのコは最悪だったから、今度は違うコで‥」というお客様がとても多かったです。
(「彼女のことは嫌だけど店自体は嫌じゃない」というパターンですね)
そんな感じで、初めてのご来店で彼女に懲りたお客様が、2度目のご来店で私を指名して下さるケースが多くありました。
失礼な話だけど、以前に彼女の接客やサービスを経験したお客様は皆、満足度のレベルが異様に低かったんです。
私が普通に話しているだけで「はるかちゃんはすごく優しいんだね」とか、ごく普通のサービスでも「そんなことまでしてくれるなんて嬉しいよ」とか。
結果、最初は彼女を指名して2度目は私を指名したお客様は、100%私のリピーターになりました。
リピート率100%は普通ありえないことです。
そして他の女のコでも同じ現象が起きていました。
最初は彼女を指名して2度目はAちゃんを指名したお客様は、Aちゃんのリピーターに。
最初は彼女を指名して2度目はBちゃんを指名したお客様は、Bちゃんのリピーターに。
彼女以外の女のコ達が彼女のお客様をすべてかっさらうという珍現象。
お客様から彼女の悪口を聞かない日はない。
彼女のリピーターは0人、リピート率0%は在籍風俗嬢の中で最低。でも、こんな状態でもなお彼女はナンバーワンだったんです。「AV女優」という看板の宣伝効果は絶大なのです(笑)その頃、私の月間指名数(予約指名)は100本を軽く超えていたんだけど、彼女の足元にも及ばなかったです。
彼女は「自分はこの店のナンバーワン」という事実にあぐらをかいて、いつも大いばり。
でも実際は、店や他の女のコにとっては格好の客寄せパンダでしかありませんでした。
私は自分自身も含め、さまざまなナンバーワン風俗嬢を知っています。
ナンバーワン風俗嬢って言っても偉くもないし自慢にもならない。
もちろん悪いことじゃないけどね、堂々掲げる価値はないと思う。
私は彼女に会ってから、ナンバーワンの意識が変わりました。
どこの店で働いても、もうナンバーワンは目指さない。