翌日、私は仕事を早めに切り上げて、お母様の入院している病院へ向かった。
お母様に会うのはさすがに緊張する。
私が今日行くことはお姉さんが伝えてあるはずだけど、お母様も緊張しているかもしれない。
私はどんな風に顔を会わせるべきかわからず、とりあえず思いきり笑顔で元気よく「こんにちはー!」と言って病室に入った。
するとお母様は私の顔を見るなり起き上がってベッドの上に正座した。
「はるかさん、ごめんなさい。許して下さい。」あまりに唐突で、私は一瞬固まった。
「どうか頭を上げて下さい。」私は「全然気にしてないです」というようなことをいろいろ言ったが、お母様はうつむいて泣いていた。
しばらくしてお母様は少し落ち着き、話をしてくれた。
お母様は、お姉さんを産んだ後もお姑さんに跡継ぎ(男の子)を産めとプレッシャーをかけられ、その後の妊娠では流産し、数年後にやっと授かったのが男の子だったので、そのときは格別な思いだったそうだ。
健康優良児でおてんばなお姉さんとは対照的に、小さい頃のユウくんは病気がちで手がかかったので甘やかしてしまった。
お姉さんは37℃の熱でも大騒ぎするが、ユウくんは倒れるまで我慢するタイプなので、今でもなにかと心配だという。
私が育った環境については事前にユウくんから大まかに聞いていて、そのときのユウくんの様子で『特別な人を連れてくる』という予感があったそうだ。
そして、私がお家に伺ったときそれが確信に変わり、息子を取られたような気がしてつい意地悪を言ってしまった…ということだっだ。
他にも、私の印象や、ユウくんの子どもの頃や学生時代のことなどいろいろな話をしてくれた。
「あの子は元気にしていますか?」「元気ですよ。ちょっと仕事が立て込んでいるみたいですけど。」「………。」「でも一段落したら顔を出すと思います。」「……許せないのよね。お父様のこと言ったから特に。」確かに。
私に父親がいないことを、お母様が事前に知っていたというのには驚いた。
それでああいうことを言ったのだから、彼があそこまで激怒したのも納得できる。
「でも私は気にしてないですし…今夜ちょっと話してみますね。」「ありがとう。」-141へ続く-
- 関連記事
-
と言いつつ、顔がそっくりで制服が同じなら仕方ないかもですね。まぁ、想像するだけなら罪にはならないか(笑)
たしかに、お店によって女のコの雰囲気の違いはありますよね。
私もヘルスの面接で「うち(の店)には合わない」と言われて落とされたことありますし(^ ^;)
ほんとに「マットが出来ないならソープなんて辞めておしまい!」って思います。
○×ー○○ ○○×ーの女のコ達のプライドとプロ意識を見習ってほしいです。彼女達の精神こそ本来ソープ嬢の在り方だったはずなのに、近頃は彼女達が特別な存在に思えます。
風俗業界全体に言えることですが、『店による』『女のコによる』違いの差が大きすぎる気がします。
ミッキーマウスのフェアーは辞退しますよ。クマちゃんLOVEなので(笑)
関東(というか私の周囲)では、セブンイレブンは略さずそのまま、又はセブン、ファミリーマートはそちらと一緒でファミマです(^_^)