私の仕事は主に、女のコの講習・教育・相談役、取材や撮影の立ち会いなど。
風俗嬢としての経験を生かす仕事ばかりだったので、社長が「僕らに出来ないこと」と言っていた意味もよく理解できた。
私は自分の経験で得たものすべてをこの店の女のコ全員に提供しようという気持ちで働いた。
新しい店で働き始めて一週間後、彼から突然引っ越しの提案があった。
「はるかちゃん。仕事辞めたらさ、引っ越さない?」「は?どこに?」「例のマンション。空けてあってもったいないからさ。」一時期売ろうとしていた彼のマンション。前の住人が出て行ってから半年以上も空いている。
そもそも彼は、いつかそのマンションに住みたいと思って購入したのだそうだ。ただ、一人で住むには広すぎるから、自分が住む日が来るまで人に貸しておこうという考えだったそうだ。
「また人に貸してもいいんだけど、もうそろそろ(自分が住んでも)いいかなと思って。はるかちゃんさえよければ。」「そりゃもちろんいいに決まってるよー。」彼のマンションに引っ越した場合、お姉さんのブティックと親友の家は遠くなってしまうが、彼の実家とお姉さんの家には近くなる。それならば彼にとっても私にとってもその方がいい。
それと、彼は言わなかったが、『風俗を辞めたはるかが心機一転、新たな気持ちでスタートできるように…』そういう想いもあるんじゃないかな…と私は自分に都合の良い憶測もした。
「期待していいよ。ロケーションがハンパないから。」「マジで?」「はるかちゃんのことだからキャーキャー言って喜ぶと思う(笑)」私達はその週末に新居となるマンションを見に行くことにした。
-145へ続く-
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私が思ったことを(かなりキツイですが)、正直に書かせていただきますね。
それは全部営業メールだと思います。
初めてお会いしたお客様にメアドを教えるということは、そのアドレスは営業用のものではないでしょうか。
姫予約をするあたり営業に慣れている証拠だと思いますし、営業は数うってナンボなので、あっくん様のご想像どおりいろいろな人とメールでやりとりしている可能性が高いです。
「早く会いたい、大好き、一緒にいると幸せ」そう言って相手を喜ばせ恋愛心理を利用する方法を『色恋営業』と言い、キャバ嬢やホストの基本的な営業方法で、もちろん風俗嬢でもこの手法を使う人は多いです。そしてそれにハマるお客様もまた多いです。
お客様の一人なのか、本当に好きなのか、一番簡単な見極め方法は『彼女が自分を店に行かせようとしているか否か』です。
私は性格も言葉もきつくてスミマセン。
何かありましたら、またいつでもコメントくださいね。