その年の冬、彼のお母様が入院した。
私は彼から何も知らされていなくて、たまたまお姉さんに電話をしたときに、お母様が入院したこと、深刻な病気であること、入院は長期になりそうだということをお姉さんから聞いた。
私はお母様とはあれ以来一度も会っていないが、お母様が病気というのはショックだし心配だった。
「ユウくんは(病院に)行ってます?」「まさか。だってユウはママのこと許してないじゃない。」それにも驚いた。
自分の母親が病気で入院してるっていうのに何やってんのよ、ユウのバカ!
私は電話を切ってすぐにお姉さんに会いに行った。
お姉さんは毎日、家と病院と実家を行き来し、時間をみつけて時々ブティックに顔を出すという生活をしていた。
私はどうするべきか…。
私はお父様にお会いしたことはないから、突然彼の実家にお手伝いに行ったらお父様は困惑してしまうと思う。だけどお母様には嫌われている…。
「私、お母さんのお世話したいんですけど。」「本当に?はるかちゃんが手伝ってくれたらママ喜ぶし私も助かる!」「でも私お母さんに嫌われてるじゃないですか。」「ううん。ママはいつも『はるかちゃんに謝りたい』って言ってるわよ。」「えーっ!?そうなんですか?」「そうよ。ユウはそれさえ許さないのよね。」彼に対して猛烈に腹が立った。
病院にも行かない。お母さんが謝りたいと言っているのにその機会すら与えない。私に何も話さない。
家に帰っても私はずっとイライラしていた。
彼は仕事で人と会うために午前中から出掛けているが、昼過ぎには帰ってきて午後は私と出掛ける予定。
冗談じゃない。デートなんてしている場合じゃない。
-139へ続く-
- 関連記事
-
まず、お疲れさまでした(^ ^)
そして、今夜の私は怒り爆発です!
あちらさんは随分と大雑把でいい加減なことをしでかしてくれましたね。本当にひどい。
カップル、夫婦、おばあちゃん、子供? 人を馬鹿にしてますね。私が想像していたものと全然違う。っていうか世間ではそんなもの○○○なんて言いませんよね。
そんな中、三十路男様のとった行動は素晴らしいと思います。その雰囲気の中で過ごしただけでも偉いのに、大きな一歩を踏み出した勇気には心から尊敬します。本当によく頑張ったと思います(*^_^*)
仲間を作りたいなら普段からそんなのいくらでもできるはずなんですよね。私は普段のときしか行かないですが、毎回いろいろな人に話しかけられます。
それとも、東京はそういう所なのでしょうか…。私は何の役にも立てず申し訳ないです。
三十路男様は有意義な一日だったと思えないかもしれませんが、私は行動を起こした三十路男様はとても立派だと思います。