助手席に座っていて、ふと思った。
そういえばこれって…彼の車?
「ねえ、これって誰の車なの?」「俺の。今更かよ(笑)」「2台持ってるの?」「うん。」「3台?4台?」「2台。」「なんで2台も持ってるの?」「いつものは足でこっちは海用。」車が2台か…。すごいな。
これで家が高級マンションだったら嫌だなぁ…。
しばらく走った後、彼はとある駐車場に車を止めた。
「ここからちょっと歩くよ。」この車はこの駐車場で、いつもの車はマンションの駐車場に置いてあるのだそうだ。
そこから2分ぐらい歩いた所に彼の住むマンションがあった。
外観はごく普通のマンションといった感じだったので私は少し安心した。
エレベーターで上まで上がり廊下を突き当たった角の部屋。
初めて好きな人の家に上がるのはとても緊張する。
彼の部屋は、私が彼に抱いているイメージを裏切らないものだった。
リビングはシンプルでモダンなインテリアで、物もきちんと整理されている。
ただ私としてはもう少しゴチャッとして隙があった方が嬉しい。
私はおとなしくソファに座っていたが、目だけはキョロキョロしてあちこち観察しまくった。
-84へ続く-
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私はその頃さすがに生まれてないですね。
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「この中のどこに…」って、それを聞くのはやめておきましょう(^_^)