風俗嬢が答えます！恋愛エッチ業界話

「なあ、そうだろ？ヤられに帰るんだろ？」

「ユウくん酷いよ。本気で言ってるの？」

涙がポロポロこぼれてきた。
彼の言葉があまりにもショックで私は完全に泣き出してしまった。


それから彼はずっと黙っていた。
（彼は私が泣き止むのを待っていたのかもしれない）

私が少し落ち着くと、彼は話し始めた。


「はるかちゃん。冷静になってちゃんと思い出せ。」

私は下を向いたまま、彼の言葉に耳を傾けた。


「昨日裸足だったのは、怖くて必死で逃げてきたからじゃないの？」

「ほっぺがあんなに腫れてたのはいっぱい叩かれたからじゃないの？」



彼は私のカーディガンを中途半端に脱がせて腕を掴んだ。

「ほら、ちゃんと見ろよ。これ誰にやられたの。」


そしてワンピースの裾をそっとまくり上げた。
私は自分の腿をじっと見た。

「昨日ホテルでこれを見たときの俺の気持ち、お前にわかる？」

彼の震えた声を聞いて、私はまた泣けてきた。



「まだ情があるんだろうけど、それってそんなに大事なことかよ。」

「……ううん。」

「自分の体よりも俺の気持ちよりも、そいつの気持ちの方が大事なの？」

「違う。」



「そういう変な自己犠牲に酔ってるから過換気なんか起こすんだよ。」

「うん。」

「もっと自分を優先させて楽に生きろよ。」


彼は私のワンピースの裾を直してから立ち上がり、キッチンに行った。

私はカーディガンを着直して涙を拭った。


－87へ続く－

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