彼が帰った後、ベッドの上に彼の名刺と大仏ストラップが置きっぱなしになっていることに気付いた。
私が名刺をビリビリ破いていると、隣の部屋の女のコが私の部屋にやって来た。
「はるかちゃーん、お疲れさま。なんか怒ってた?大丈夫?」「あーうるさくしちゃってゴメン!大丈夫だった?」「うん、待機だったから。ってゆーか何やってんの?」「ああコレね、ムカつく客の名刺破ってんの。ストレス発散。」「えーっ!そんなことしちゃダメだよ。これ(ストラップ)は?」「それももらった。捨てちゃうけど。」「嘘でしょう?やだぁ、はるかちゃんてそういうコだったの?」「うん。だっていらないんだもん。」「本当に捨てちゃうの?」「うん。よかったらチビちゃん(息子さん)に持ってく?」「あー、捨てちゃうならもらっとこうかな?」「いいよ。迷惑かけたお詫びにもなんないけど。」「迷惑なんて、こっちは全然平気だから気にしないで。頑張ろうね!」「うん。頑張ろう!」私と彼女とは週に3回ぐらい顔を会わせていた。
彼女は他の女のコやお客様の噂話などを一切しない人だったので、私は彼女のことは結構好きだったし、彼女の方もよく話しかけてくれた。
今日たまたま隣の部屋が彼女でよかったと思った。
些細な会話だけど彼女がワンクッション置いてくれたことで、私は比較的楽に気持ちの切り替えができた。
あんなことがあった後だけど引きずることもなく、いつも通りの仕事ができたことに感謝した。
帰りの電車の中ではさすがに彼とのことが頭に浮かんだ。
『なんであんなことになっちゃったんだろう…』
何かを詳細に思い出すわけでもなく、なんとなくぼーっと考えていた。
-19へ続く-
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レスを分けちゃってすみませんでした(^ ^;)
風俗嬢は歳を取らないですからね(笑)
私は店を変わるたびに「実年齢で働きたい」と申し入れますが、そういう事情があるからどこの店でも必ず却下されます。
彼女達のように10歳以上鯖読んでいる女のコはいっぱいいるので、自分だけ実年齢にすると若く見えすぎて浮いちゃうわけです。
私は女のコの刺青NGの店でしか働いたことがないのですが、刺青もやり方次第ではその人の“売り”になるというわけですね。
たしかに○○先生ぐらい思い切っちゃえば逆に凄いことだと思います。
総選挙は、大島優子ちゃん1位、まゆゆが2位になって、とっても嬉しいです(^ ^)