翌朝、まだ暗い夜明け前に目が覚めた。
パジャマのままキッチンに行ってコーヒーを入れ、リビングのソファに座ってそれを飲んだ。
『彼はまだ寝てるだろうな…』彼氏の煙草を1本拝借し、ベランダに出て遠くの空を眺めながら煙草を吸った。
これからのことを考えなくちゃいけない。
そもそも私が昨日彼と外で会ったのは、彼のことをもっと知りたかったから。それと、自分の気持ちをはっきりと確かめたかったから。
結果、私は彼のことが本気で好きだということに気付いた。
そうなった以上、もう彼氏とは一緒にいられない。きちんと別れる。
でも別れ話をするのは気が重いな。
5日間連続でセックスしておいて、その5日後に別れたいだなんてありえない話だ。彼氏が納得するわけがない。彼氏の性格からして逆上するかもしれない。
急に別れるなんて言ったら刺されるかもな。
私はシャワーを浴びてTシャツとジーパンに着替え、散歩に出た。
行く宛もなくぶらぶらと街を歩きながら彼のことばかり考えていた。
午前9時過ぎに店に電話を入れて5日間の生休を取った。
家に戻ると彼氏は起きて出掛ける準備をしていた。今日は彼の友達の結婚式だ。
「どこ行ってたの?」「ちょっと散歩してた。」「今日俺が出掛けるの覚えてた?結婚式だよ。」「うん。ゆっくり楽しんできて。」彼氏が出掛けた後、家の中の掃除をしてからリビングのソファに横になった。
『彼は今どこで何をしているんだろう。逢いたいなぁ。』電話してみようかな… メールしてみようかな…
でもそれって自分の欲を満たすだけだよね。
もし謝って彼が許してくれたとしても、その先はどうなっちゃうんだろう。
『彼のためには身を引くべき。』
一生懸命自分に言い聞かせた。
-46へ続く-
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そりゃあもう貢献しまくってますよぉ!
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