翌日、月曜日。親友に会って相談した。
彼女は私が風俗で働いていることはもちろん知らないが、彼氏とは私より古い付き合いなので彼氏の性格も大体知っている。
恋愛経験豊富で同棲解消の経験もある彼女は、私にとって頼れる存在だ。
『いきなり別れを切り出さず、時間をかけて別れること』
『だんだん距離を置くようにして、家事の量も減らしていく』
『住む所がみつかったら荷物を少しずつ運び出す』
『好きな人が出来たことは絶対に言わないこと』なるほどね。
「でもどの辺に住めばいいかわかんないの。」「そりゃ、新しい彼氏んちの近くでしょーが。」「彼氏じゃないよ、付き合ってないから。」「なんで?告られたしお互い好きなんでしょ?」「うん。でも好きって言ってないし、彼氏いることバレたし。」「うわ。じゃあ向こうは遊ばれたと思ってるかもね。」「かもね。」そう思われてるとしても、今更どうでもいい。
今でもすごく苦しいのに、ここで断ち切らないと本当に諦められなくなる。
「よくないなぁ。人の気持ちを弄んでポイなんて。」「えー、そんなつもりはないよぉ。」「はるかはそんなつもりなくても向こうはたぶんそう思ってるよ。」「そうかもだけど。」「告白は無視、でも手はつなぐ、でも彼氏いる、ってアンタ勝手すぎ。」確かに彼女の言うとおりだ。
自分でもわかっているけど、私をよく知る人に改めてそう言われるとかなり応える。
「本当に好きなら彼に謝るべきだよ。」火曜日。朝から高い熱が出てもうろうとしていた。
『何これ罰が当たったの?』
ぼーっとしたりフワフワしたりうなされたりしながら、結局木曜日の午後までずっとベッドの中で過ごした。
-47へ続く-
- 関連記事
-
私の記事なんて全然です。
恋する○○様のお話は切なすぎます。
確かに、私から見ると『それはデート?』って思いますし、知らない人からすれば恋愛とは思えないでしょう。
だからこそ逆に、深くて強いなぁ…って思います。
ちょっと変なことを書きますが…
ブログの記事の私と彼の赤い糸は、たぶんとても細くていっぱいあって、仲良しのときはお互いに全部繋がっているけれど、ぶつかり合うとブチブチ切れて、そしてまた自分達で修復して結び直す。
でも、意地悪な誰かがハサミでジョキジョキ切ったらもう結び直せなくなるかもしれない…、どこかそんな不安を抱えているような気がします。
でも恋する○○様の赤い糸は、とても太くてしっかりとした一本で、切れたりしないから修復する必要もない。意地悪な誰かがハサミで切ろうとしても『こんな丈夫な糸は切れない、無理無理。』って、きっと諦めます。
ものすごく表現が下手で申し訳ありませんが、そんなふうに思いました。
ある意味すごく羨ましいです。
でも、個人的には『冷凍保存』がいつか解凍されるといいな…って思っています。
そんなふうに考えてしまうのは、まだまだ大人の恋愛がわかっていない証拠かもしれませんが(笑)