それから私と彼は、毎日PCのメールで連絡を取りあった。
普通の恋人同士が夜寝る前に電話するように、その日の出来事やどうでもいい話など、いろいろなことをメールでやり取りした。
私が仕事のときは携帯電話で話したりメールなどもしたが、私が彼氏と一緒に住んでいるので、彼はとても気を遣っていた。
週の半ばに一度、仕事の帰りに彼と映画を観に行って食事をした。
実はこの映画のとき、2時間弱の上映時間のうち私は全部合わせてもおそらく5分ほどしか見ておらず、ずーっと爆睡していた。
彼はそのことにまるで気付いていないように振る舞い、その代わり映画の話にも一切触れないのでそれが逆に怖かった。
食事をしながら日曜日の話をし、
この前と同じ場所に彼が迎えにきてくれることになった。
その日から日曜日までの間に、私は引っ越し先を決めた。
この前相談に乗ってくれた親友と物件を見て回り、結局親友の家のすぐ近くに引っ越すこととなった。
彼女は「彼んちの近くにしなよぉ」と言っていたが、さすがにそれは図々しくてなんかやらしい気がしたので遠慮した。
「じゃ、うちんちの近くにしなよ」と言うのでそれには甘えた。
やっぱりなんの目的もなく誰も知り合いがいない街に一人で住むのは寂しい。彼女の家の近くならなんとなくの地理もわかるし、何より心強いと思った。
「奴(彼氏)とは最近どう?」「一緒にいる時間を減らしてるよ。家事もやったりやんなかったり。」「徐々にだよ。」「うん。」引っ越し先の掃除をし、荷物も少しずつ運び出した。
私は仕事の時間をずらして彼氏との生活スタイルを少しずつ変えていた。
別れるために計算してそうしているというよりも、自分が彼氏と一緒にいるのが嫌なので、気付いたらだんだんそうなっていたという感じだ。
彼と初めて外で会ったあのデートから約2週間、彼氏とは一度もセックスもキスもしていない。
元々彼氏とはセックスレスではなかったので、なんだかんだと理由をつけて断っているのにも無理があり、さすがにちょっとヤバい気もしてきた。
-54へ続く-
- 関連記事
-
素晴らしいですね!
経験者にしか語れないアドバイスはかなり参考になると思いますよ。
○九の○×○○、チェックしてみますね。
(すでになんとなく想像つきますが…)
話は変わりますが、私のことをいろいろな人に宣伝しないで下さいよー(汗)
大変恐縮ですしプレッシャーですからっ!
もう、頼みますよぉ。
では、おやすみなさい!