翌日、月曜日。
午前中から仕事だった。
予約スケジュールを聞くと、その日の最後(店のラストではなく自分にとっての最後の時間)に彼の予約が入っていた。
あーあ、テンション下がる。
彼は一体何がしたいんだろう。もう泣かされるのはごめんだ。
私は仕事の準備を終えた後、彼にメールを送った。
『店に来ないで』仕事はいつもどおり忙しく、途中でふと思い出して携帯をチェックしたが、彼からの返信はなかった。
結局メールの返信はないまま彼は店にやって来た。
「はるかちゃん、ごめんね。」「メール見た?」「うん。」「じゃあ、なんで店に来るのよ。」「電話も出てくれないしメールも返してくれないから。」「だからって店に来ないでよ。」「前みたく駅で待ってても良かったんだけど一刻も早く会いたかったから。」「私は会いたくなかった。」本当に、彼の顔を見ても悲しくなるだけで全然嬉しくない。
どんな言い訳をするつもりだろう。
「昨日はごめんね。ちゃんと説明させて。」「聞きたくない。」「中村さんに聞いたよ。嫌な思いさせて本当にごめん。でも誤解だよ。」「何が?」「あの人とは確かに前に付き合っていたけどもう別れてるんだよ。」「そうなの?」「うん。中村さんが知らなかっただけだよ。」彼は私の手を引っ張ってベッドに座らせ、自分は床に座った。
-61へ続く-
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“誰か”へ向けてのメッセージを“皆様へ”としてしまったのは、語弊があったかもしれませんね。
○九の○×○○見ましたよ。画像がエロいです(汗)
私が抱いていた勝手なイメージとはちょっと違っていました。
彼のブログは個人的に興味があるので普段からときどきチェックしていますし、これからもそうすると思います!