風俗嬢が答えます！恋愛エッチ業界話

私は別れたと言われても納得できないし、彼女がすごく美人だったのもショックだ。彼女であれ元カノであれ、そんな人は見たくもなかった。

「じゃあなんで試合観に来るの？」

「そんなの俺も知らないよ。まさか来ると思わなかったし。」

「本当？」

「本当だよ。」


「私は浮気相手じゃなかったの？」

「なんでだよもう。本気だって言っただろ。」

本当？私はなんだか納得できない。


「なぁ、どうしたらわかってくれる？」

「わかんないよ。信用できないもん。」


「じゃあ、はっきり言うよ。彼女とは一緒に住んでたんだけど、去年の7月に俺の方から別れてほしいって言ったの。」

えっ、去年の7月？


「何それ。彼女がいるのに風俗に来たの？」

「あ…うん。もうあの人とはそういうこともなかったし。」

「つまりセックスレスの憂さ晴らし？」

「…………。とにかく、家は俺の名義で借りてたんだけど出てってくれないからゴタゴタして、結局俺が先に引っ越すことになって、あいつは今年の3月末にやっと出て行ったの。それで全部終わったんだよ。」

は？3月末？

「時間かかったけど俺はけじめをつけたつもり。わかるよね？」

わかった。
私と出会ってすぐ彼女に別れを言って、彼女と完全に方を付けてから私を誘った。そういうことだ。
もしそれが本当なら、彼は私のことを考えてくれているし、誠実な人だと思った。


「ふーん。なんか完璧すぎて逆に怪しいんだけど。」

「もう頼むから、せめて俺の気持ちだけは信じてよ。」

「わかった、信じる。」


中村さんの言うことと彼の言うことと、どちらを信じるのかと言われたら彼の方を信じる。
悔しいけどそうするしかないと思った。


－62へ続く－

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