翌日からはオナクラとテレフォンレディ、9:1くらいの割合で仕事をした。
テレフォンレディの仕事は24時間いつでも出来るし、たとえば30分だけとか短い時間でも働けるので、オナクラとテレフォンレディを併用することで効率よく稼ぐことが出来る。
オナクラは肉体的な気持ち悪さ(誰かと触れ合う嫌悪感)がなく、性病の心配もしなくていいので、以前より体も精神的にもかなり楽になった。
気付けば無意味にイライラしたり落ち込むようなこともなくなり、本来の元気で前向きな自分に戻ったようだった。
そんな生活をしだして一週間ぐらい経った頃、彼から「海に行こう」と誘われた。そういえば前に一度海へ行こうとしたあのときから、海の話は全然していない。
その週の土曜日の夜、彼と海に行った。
車で都内を出てから随分長いこと走り、彼が海に行くとき必ず寄ると言っていた中華の店で食事をした。
土曜日の夜だというのに、広い店内には私達以外の客はいない。実に怪しい雰囲気だったが、注文した料理はどれもすばらしく美味しかったので驚いた。
店を出てしばらく走っているうちに、私はふと後部座席が気になった。後ろを覗き込むといろいろなものが置いてあるのが見える。
薄手の毛布、厚手の毛布…
「この厚手の毛布やけに大きいね。」「それはダブルだから。」薄手の毛布、ダブルの厚手の毛布、クーラーボックス…
「このクーラーボックスの中って何が入ってるの?」「保冷剤だけだよ。」薄手の毛布、ダブルの厚手の毛布、保冷剤だけのクーラーボックス、タオル数枚、45リットルのゴミ袋、ブルーシート、ガムテープ…
「ねえ、私をバラバラ死体にでもするつもり?」「なんでだよ(笑)」「後部座席から犯罪のニオイがするよ。」「くだらないこと言ってないで。コンビニ着くよ。」コンビニではビールとジュースと氷と紙コップ、それにパンをいくつかとお菓子を少し買い、そして彼はまた車を走らせた。
-107へ続く-
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こちらこそ、いつもありがとうございます。
中華の店は貸切にしたわけじゃないですよ~。
店自体はすごく広いのですが、大衆食堂っぽい雰囲気なので予約して行くようなお店ではないです(^ ^;)
その彼女のお仕事、風俗嬢に多いですよ。でも何となくわかる気がしますネ。
お気に入りの女のコが増えていくのは単純に良いことだと思いますよ♪