「私はユウくんのこと好きよ。」「まぁ、そこがぶれたら全部おしまいだもんな。」「好きじゃなかったら劣等感抱かないし。」「ってかもう話を戻すなって。」
「わかった。ユウはこんな女に夢中なのねー、よしOK(笑)」「そうそう。もう学歴だの格がどうだの二度とほざくなよ。」「うん。」それでも私の中の劣等感は消えたわけじゃなかった。
ただ、やりきれない気持ちにフタをすることは出来たし、くだらないことはなるべく考えないようにしようと思った。
車は埼玉県に入った。
一体どこへ行くつもりだろう。
「ねえねえ、埼玉って何があるの?」「いや、埼玉は通るだけ。」「どこ行くの?」「レモン牛乳買いに(栃木に)行くんだよ。」それは嬉しいサプライズだった。
私はレモン牛乳が大好きで彼もそのことを知っているが、近所には売っていないのでしょっちゅう飲めるものではない。
「ユウくんて素晴らしく気が利くねー!」「一日一個ぐらい良いことないとやってらんないでしょ(笑)」私達はレモン牛乳を大人買いし宇都宮で餃子を食べ、そしてまた彼のマンションに帰って来た。
思い返せば嫌なことばかりの一日だった。
久しぶりに泣いたり怒ったりして過換気の発作まで起こして、精神的にも体力的にもかなり疲れた。
それでも、そんな一日の最後を笑顔で終われた私は幸せ者だと思った。
-127へ続く-
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“縦社会”、それを忘れていました。
これだから社会人経験ない大人は困りますね☆…って私のことですが(^ ^;)
そのイベント知ってます!
行くべきだと思います♪そんな大チャンスを逃してどうするんですか!?
ちょっと勇気いるかもですが、みんなそんな感じでドキドキだと思うんですよ。
あまり気負わず、その場の空気を感じたりノリを楽しんだり、ちょっとした気分転換のつもりで出掛けてみてはいかがでしょう。
できれば私も行きたいくらいです(笑)