その後、気付けば待機時間や帰りの電車の中で、私はときどき彼のことを考えるようになっていた。
彼と一緒に過ごした時間、彼が今まで話したこと、話さなかったこと、彼の仕草。いろいろなことを細かく思い出していた。
出会いから3度目のとき、冗談っぽく誘ってきた。
私が嫌な気持ちになるようなことを一度も言ったことがない。
かと言って、私を褒めるようなことも好意的なことも言わない。
私の体を優しく扱ってくれる。
私に何も要求しない。
射精するのは初めのうちだけだった。
プレイの時間が減った。
プレイと言えるようなことをしないときもあった。
そのぶん会話をする時間が増えた。
来店ペースは変わらない。
出会いから9ヶ月経って「外で会いたい」と言った。「はるかちゃんと外で会いたい。」あのセリフの持つ重みを感じた。
私に対する好意を口にしたことがない彼が9ヶ月かけて2度目に誘ったあのセリフは、決して軽い気持ちで発したわけじゃない。
『あれ? あの人は本気かもしれない…
やばい…どうしよう。
もうここには来ないかもしれない!』
悲しくなった。
彼がもし本気で私に恋愛感情を抱いているとしたら、私にとってはかなり厄介で面倒で大迷惑な客ということになる。
もう二度と来ないならその方が楽、悲しいどころか「いぇーいラッキー!」である。本来なら。
それなのに、彼にもう会えないかもっ…て考えるとなぜか悲しかった。
自分の気持ちがよくわからない状態になっていた。
-13へ続く-
- 関連記事
-
いつもありがとうございます。
ブログ拝見させて頂きました。
どうやってあんなに情報を集めているんでしょう?凄いですね。
私はニュースに疎いので、ああいった内容のブログはとても勉強になります。
今後はマメに訪問させて頂きます。
リンク先のサイトは、私が男性だったらめちゃめちゃ活用するかもしれません(笑)
風俗嬢としては、お店を移籍するときに求人サイトとお店のサイトだけでなく、ああいうサイトの情報も参考にします。ありがとうございます。
私も感動を与えたりできませんよ。
愚痴はあまり言わない方ですが、仕事の愚痴を言うとしたらお店のスタッフに言うと思います。
風俗嬢の場合はストレスを職場ですべて発散できる(スタッフはすべて承知して受け入れる)ので、ある意味恵まれているかもしれませんね。
体調管理は万全です!
マイペースで頑張ります。
K様もお体に気をつけて頑張って下さい(^ ^)