彼はいつもの笑顔で現れた。
が、その第一声は友好的とは言えないものだった。
「今日のはるかちゃんは風俗嬢?」
相変わらずムカつく男だな。早くも戦闘開始か?
「私は私よ。」この人の前で自分のことを“風俗嬢”って言うとキレるから気をつけよう。
「俺は俺の知っているはるかちゃんに会いにきたんだよ。」「ありがとう。」だからあなたの知ってるはるかちゃんは風俗嬢なのよ!って言いたかったけど、ここはとりあえず抑えた。
「俺ははるかちゃんを一人の女性として見ているよ。」「うん。」今日の彼は風俗嬢には言ってはいけないセリフを連発する。
あくまでも爽やかに遠回しに個人的に、ケンカを吹っ掛けているみたいだ。
「だからはるかちゃんも、俺を客じゃなくて一人の男として見てほしい。」「うん。」これって私にとって一番苦手な展開。
風俗嬢がどんなに頑張っても“お客様にご満足頂けない”展開。
「無理?」「ううん、一人の男性として見てるよ。」「下手だね、何考えてるかわかるよ。」「何が?」「素になった演技でもしてごまかすつもり?お仕事だから?」「そんなことないよ。」ああ言えばこう言う。
彼は優しい口調で私が痛い所を確実に突いてくる。
彼の言葉は全部緻密な計算がなされているような気がした。
私が何をどう言ってもどんな笑顔を作っても、彼には何もかも見透かされているようだった。
-23へ続く-
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お客様の個人情報を取るにしてもやり方っていうものがありますよね。
すべてにおいて、もう○○○○○は嫌いです。
失望したし、腹立たしいし、ひとつも信用できません。
“2タイプのレポート”というのは、おっしゃるとおりです。
私にも未知の世界がたくさんあるので、いろいろなジャンルを知ることは楽しいです。
それにしてもすごいですね、またまたおめでとうございます!
しかも後輩にプレゼントだなんて太っ腹です。
後輩さんの感想をお聞きしたらぜひ私にも(簡単でいいので)おしえて下さいね。
それにしても、上半期で○回はちょっと当たりすぎですよ(笑)
もうすぐ○日、楽しみですね。
○×○○○○に行くんですか?
私の経験上、○×○○○○の講習は厳しいんですよ(泣)
ぜひ、技の数々を堪能してきて下さい。
そのときの感想もお待ちしています♪