金曜日。
彼氏が仕事に出掛けた後、親友が車を出してくれて、引っ越し先に大きな荷物を運んだ。
彼女は新居の掃除や片付けなども手伝ってくれて、精神的な支えに加えいろいろな面で私の力になってくれた。
夕方になると家に戻り、海に行くための準備をした。
どこかに泊まるわけじゃないにしても、夜から出掛けて彼と一晩一緒に過ごすというのは緊張する。
そんなにも長い時間一緒にいられるのは初めてのデート以来だ。
夜、彼との待ち合わせ時間が近付き、私はバッグとカーディガンを手に持って玄関に向かった。
そのとき、なぜか彼氏が帰ってきた。いつもより5時間ぐらい早い。
「何?今から出かけるの?」「うん。今朝そう言ったでしょ?」彼には今朝、今日は親友の家に泊まりに行くということを言ってある。
「男だろ。」「違うよ。」私はカジュアルな格好だったし、なぜ疑われるのかよくわからなかったが彼氏は引かなかった。
「男が出来たんだろ。そいつ連れて来いよ、ぶっ殺すから。」「違うよ。もう行かなくちゃだからそこどいて。」彼氏が相当怒っているのがわかって、私はものすごく怖くなった。
彼氏に構わず玄関で靴を履こうとしたら二の腕を掴まれた。
「痛いよ。離してよ。」「テメー、人を馬鹿にすんのもいい加減にしろよ。」“痛い”とか“離して”とか“やめて”とか(…たぶん)、そういうようなことを言いながら抵抗して取っ組み合いになったが、もちろん勝てるはずもなく、結局私は蹴り倒されて廊下を引きずられ寝室のベッドの上に投げ倒された。
彼氏は起き上がろうとする私の顔を何度かひっぱたき、腕を押さえつけて私の上に馬乗りになると私が着ていたブラウスを引きちぎるように破いた。
私は今まで彼氏から暴力を受けたことなど一度もなかったのでとてもショックだった。
-66へ続く-
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勝手に削除いたしましたが、私はきちんと受け取っていますし、こちらには残っています。
これからは安心してコメントして下さい。
それよりも、元気を出して下さい♪
(こんな記事をアップしてそんなこと言うのも変ですが)
りちゃあど様が笑顔だと私も嬉しいです (^ ^)/