私は残り半分ぐらいのZIMAを一気に飲み干して、空きビンをキッチンへ持っていった。
「ユウくん何か食べるー?」「いらない。」
リビングに戻って座ろうとしたとき、彼が私の手を掴んだ。
「何よ。」「なんで今日はそういう態度なの?」「ムカつくから。」「俺ははるかちゃんと仲良くしたいよ。」私は彼に手を引かれて抱きかかえられるような格好で彼の上に座った。
彼がそうしたかったというよりも、たぶんあえてスキンシップをはかって私のことを落ち着かせようとしているのだと思う。
「この距離ならケンカできないね(笑)」「できるよ。彼氏とセックスしながらケンカしたこともあるし。」「あーもう、かなわねーな。」「あれ、逆かな?ケンカしながらセックスしたんだっけ?」「どっちでもいいよ、そんなの。」「それでもイクときはイクもんよ。テクニシャンの前では体って正直ねー。」「お前は変態かよ。」彼は怒っているというより呆れている感じ。
とにかく酷く“消耗”しているのは間違いない。
もう嫌われたってべつにいいや、どこまで耐えられるのか見てみたい。
それだけ。
「仕事ではさ、全面鏡張りの部屋でのSMプレイは精神的に来るよ。」「黙れよ。」「イラマってキツイし。私ユウと一緒でドSだから。」「はるかちゃん、何が言いたいの?俺のことが嫌になった?」「あー、でも縛られてクリ用ローター着けてあそこにバイブ突っ込まれて2時間放置されたときはイキ過ぎてマジで死ぬかと思った。私やっぱMなの?」「………。なぁ…、」「おもちゃ与えられて視姦なんて思い出しただけで濡れちゃうよ(笑)」急に彼の目が涙でいっぱいになった。
次の瞬間、彼は私のことを抱きしめて(と言うより抱きついて)、私の肩に顔を押し当てて泣いた。
それから彼は自分の気持ちを押し殺すかのように体を硬直させながら、声を一切出さずにずっと泣き続けていた。
-97へ続く-
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思ったことを言っただけで…(^ ^)
私は今年の7月8日に風俗の仕事を辞めて、現在は以前と全然違う生活をしていますが、おかげさまで元気にやっております。
たまご40代様もお体に気をつけてお過ごし下さい♪