「はるかちゃんを誘ったのも名刺を渡したのも軽い気持ちじゃないよ。」「うん。」「言いたいことはよくわかるけど、自分で考えた上でのことだから。」「うん、わかってる。」「だから、お願いだからもう一度だけ言わせて。」
「ここじゃない場所で、俺と会って下さい。」胸がドキドキしていた。
私は迷っていた。(※迷う時点でアウトだが)
ただ、私が彼に対して嘘はつけない、演技も通用しないというのはイヤというほど教えられたので、もう何もごまかさずに正直な気持ちを言おうと思った。
「正直に言うね。」そう言ったもののドキドキしすぎてなかなか言い出せない。
彼は私を急かしたりもせず、私の次の言葉をじっと待っていた。
「あのね、そうしたい気持ちもあるんだけど、そうしちゃいけないっていう気持ちもあって葛藤してる。」「……そうしたい気持ち?」「うん。」「そっか。ありがとう!」「いや、だからね、葛藤してるの。」「何か不安なの?」「不安はいっぱいあるよ。」「全部言ってみて。」「うん……。まず、お店の規則を破ることになる。」「バレたらどうなるの?」「バレるバレないじゃなくて、それ以前に自分の気持ちの問題。」「なるほどね。」「それを抜きにしても“私はそういうことは絶対しない”って決めて今までやって来たから、自分の中で何かが崩れるっていうか…。」「なんとなくわかる。」「あと、お互いよく知らないのに外で会ったりしていいのかなって思う。自分が軽い女に思えて抵抗がある。」素直になる、って決めたら急に饒舌になった気がする。
外で会いたいというのも、次から次へと出てくる不安も、全部正直な気持ちだった。
-26へ続く-
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なるほど。ホテルもいろいろですね。
私の場合、ホテヘルの仕事では、ホテルの従業員と顔を合わせるタイプしか利用したことがありません。
風俗嬢の立場からですと、ホテルの従業員に顔を覚えてもらった方が仕事自体もやりやすいですし、ホテルの従業員から見初められて指名が入ることもあります。
ですが、顔を合わせるタイプはお客様にとっては煩わしいでしょうね。
プライベートではやはり顔合わせしないタイプの方がいいです。それこそ雲泥の差です。
『スタッフやホテルは有る意味裏切らない』というのは、全くその通りだと思います。
私も自分が働く店を決めるときは、スタッフやオーナーの人間性を第一に優先します。
一緒に働く女のコの雰囲気やそのお店の客層などは二の次です。
教えて頂いたことを頭に入れて、レポートをお待ちしています♪
私の生活サイクルに特に変化はないのですが、元々“とても不規則”なのが自分の生活スタイルなので(;^_^)
記事の更新やコメントの返信など時間がバラバラでご迷惑をおかけしていますが、コメントを入れて下さる時間は一切気にしなくて大丈夫なのでお気を遣わないで下さいね。
いつもありがとうございます。